サザンで蘇る思い出。背伸びして大人の女性を演じていた頃

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5日ぶりに晴れた気持ち良い日差しに誘われて、少し離れたショッピングモールまでドライブがてら出掛けることにしました。

私はドライブ中にラジオで流れるランダムな曲を聴くのが好きで特定のCDを聞くよりラジオをつけて走ります。そして今日もいつものようにラジオを聴きながらショッピングモールに向けて車を走らせました。

ちょうど川沿いの見晴らしのよい道を走っているとサザンオールスターズのチャコの海岸物語が流れてきました。

私にとってサザンオールスターズの曲は青春を象徴するものと言っていいほど特別なものです。特にこの曲は自分をあの頃に戻してくれそうな程よく聴いた曲でした。

30年以上も前の思い出が蘇ります。18歳だった自分は7歳年上の大人の彼に精一杯背伸びして大人の振りしてついていくのに必死でした。

友達は皆、同年代の人とお付き合いする中で年上の彼氏がいる私は大人びて映っているようでした。彼はまじめな人だったので決して派手ではありませんが、それでも私は年齢に不相応な大人っぽい服装をしたりしたものです。

でも、最初は知らないことばかりでワクワクし、大人の世界に踏み入っていくことに興味深々で楽しかった交際も時間と共につらく感じるようになってきました。

そして、ある事がきっかけでムリをしていた自分を解放したくなったんです。

その日、たまたま長距離で車移動をするデートコースだったのですが、途中お手洗いに行きたくなりました。いつもならこんな長時間車に乗りっぱなしということがないので、経験のないことでした。

「お手洗いに行きたい」

そのひと言が彼に言えなかったんです。もちろん普通のカップルなら何ということのない会話です。

でもその時の自分は彼にふさわしい大人でいなければならないとの思いとまだ子供で「大人」という意味をはきちがえていたのでしょう、どうしても言えなかったんです。

相当な我慢をしましたが、運よく悲惨なことにはならずに済みましたが、その日帰宅してからつくづく自分がムリをしていることに気付きました。それから、1ヶ月ほどで彼とは別れました。

少し神経質なところはありましたが、とても優しくて素敵な人でしたが、別れたあとはそれまでの緊張感から開放されてホッとしたのを覚えています。

そんな彼とのドライブでいつも聴いていたのがサザンオールスターズの曲でした。辛い思い出ではなく、よく言う「甘酸っぱい思い出」そのものです。

今思い出すと、こそばゆいような、恥ずかしいような複雑な感じですがとても懐かしく良い思い出です。

音楽って不思議ですよね。普段忘れてしまっているような出来事でも、曲が流れた途端に心が当時に飛んで行くのですから。

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