目前のヤン車を目がけて峠を走る先輩

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同僚とレンタカーを借りて1泊2日のドライブ旅行に行った時のことです。

メンバーは我がチームのリーダー、僕、後輩の男が3人、そして女性の先輩の計4人です。

うち後輩はまだ免許を持っていなかったので、運転は3人交代で行いました。

まずは最もドライブ歴の長い最年長リーダーの運転からスタートです。

この日は快晴、道路状況もばっちりです。少し走るとリーダーは紅一点の先輩に「今のうちに運転しとくか?」と声を掛けました。

「はい!でもあまり運転したことないので助手席で色々教えてくださいね。」となかなか殊勝な様子。

広い国道に面したコンビニの広い駐車場で席をチェンジしました。

「ドキドキする~」と言いながらも順調に走っていましたが道は少し狭まってきて、前方には右の店舗に入ろうとウインカーを出した車が道路中央よりに停止しています。

左は狭く、初心者の女性なら間違いなく停止して前の車が右折するのを待つと思いました。

が、先輩は減速して左に寄ると左右を確認しながら「いけるやろ」と一言。全くひるむことなくギリギリの間隔を通り抜けたのです。

あ、意外と度胸あるな、と思っているとリーダーが「あんな、今の場合の正解知ってるか?」とお説教モードです。

「もしかして私強引すぎました?待つべきやったかな。」と反省口調の先輩に「いや、正解は『ヤダ~狭くてコワ~イ、通れな~い』って可愛く言うことや。」と言い、このリーダーのお芝居は軽く無視されました。

その後快調にドライブが続き、水族館でテンションが上がったりゆっくり温泉に浸かったり、修学旅行か、というほどトランプで異様な盛り上がりを見せたり。とにかく楽しいひと時を過ごしました。

そして帰り道。僕から先輩に運転を代わってしばらくすると、山道に差し掛かりました。ちょうど暗くなってきた頃で「超安全運転で行くから、遅すぎたら言ってな。」とさすがに少し不安そう。

そしていよいよアップダウンの激しいヘアピンカーブの連続という所に来て天候が激変、突然の豪雨に見舞われました。先輩は集中している時よくする大きな目を吊り上げた鬼の形相で運転を続けます。

助手席のリーダーはグリップに掴まって窓の外を眺めたまま無言です。後輩はシートベルトを何度も確認しながら青い顔で膝を抱えています。

僕は運転を代わるタイミングを誤ったことを心底後悔し、神に無事を祈るような思いでした。

というのも、峠を攻めすぎなのです…!急な坂とカーブ、山の暗闇、雷雨の悪条件3点セットの中、ひたすら前方遠くをにらんで飛ばす先輩。ギアチェンジは一切ありません。

声を掛けようにもジェットコースター状態で余裕もなかろうと黙ったまま、30分ほど恐怖の時間が続いたでしょうか。道の駅が見えて、先輩はほっとしたように車を停めました。

緊張感から解き放たれた僕たちが「今何を祈ってた?」と話し始めると「なんのこと?」と先輩。
「一つ聞いていいか?なんで前のヤン車猛追したん?」
「ヤン車って何?」
「いや前の車明らかに走り屋やん。なんで喰らいついて行ったん?俺の中で走馬灯が流れ始めたで。」
「えっ知らん。あの車のライトだけが頼りやったから遅れないように必死やってん。」

僕は先輩も走り屋だったのかと誤解し始めていましたが、そうではないようでした。この年以降、先輩には山道禁止令が出されています。

因みに参考サイトとして、こちらをあげておきます。今回乗った日産のセレナをどうやって安く買うかを解説しています。>>セレナの価格を信じられない程下げさせる元営業マンのマル秘テク!

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